2007年11月21日水曜日

朝青龍 と 福沢諭吉

横綱朝青龍の再来日について、ビザ手続きが遅れ、来日予定が遅れました.
一部に「朝青龍側の責任だ」「クビだ」などという論評がおこなわれています.

朝青龍のビザの種類は「興行」です.
この場合、条件として「外国人の興行に係る業務について通算して3年以上の経験を有する経営者又は管理者がいること」があります.大相撲の興行は、日本相撲協会が主催しているのですから、外国人力士に対する援助・管理は相撲協会側の責任でもあります.開幕中に外国人力士の在留期間が過ぎたとすれば、それは力士だけの責任ですますことができるでしょうか?

朝青龍の場合のように、日本の習慣がよく説明されていなかったことで、本人の行動が気に食わないとか、今回のビザの問題のように相撲協会側の責任を棚上げにして、外国人にだけ責任を負わせる習慣は、福沢諭吉の時代からあります.

福沢諭吉は、日本の台湾・朝鮮の植民地化、中国への侵略戦争の遂行にあたり、相手が「野蛮」だから「文明」である日本は武力によっても、これらの地域を「文明化」することが必要だという宣伝を著作なり時事新報なりを通じておこないました.

これらの考え方は、日本がまだ「島国」であり、国際社会での立場をよく理解していないことを示しています.

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