2008年2月22日金曜日

「手数料無料」サービス、決断の翌日から電話が殺到

モナ
起業というだけでもパワーがいりますが、外国人が日本で起業するということでのご苦労もあったのでは?
ガウ
今思えば、外国人2人で始めた会社を、よく日本の皆さんが受け入れてくれたなあと感謝しています。そして、我ながら随分思い切ったことをしたものだとあきれてもいます。(笑)というのも、それまでインターネットの経験もありませんでしたし、日本語は今よりもっと下手でした。そして、BtoCビジネスの経験もまったくなかったのに、いきなり日本で起業してしまったのですから。
モナ
本当に大胆ですね。(笑)さまざまな困難がおありでしたでしょうが、この事業が、確実に“テイクオフ”したと、手応えを感じたのはいつ頃ですか?
ガウ
40歳の誕生日です。ちょうど、そのとき私は休暇をとり、インドに父に会いに行っていました。前の晩寝ていると、なんとココナッツが頭を直撃。血まみれになりながら「めったにないことだ。これは成功への吉兆だ!」と。(笑)というのは冗談ですが、その直前に『手数料無料』サービス開始を決定したところ、それまで1日1人程度だったのが、爆発的に顧客数が増えだし、波が押し寄せてきたことを確信したのでした。

ジェームズ・ダラス・ガウ氏(エフエックス・オンライン・ジャパン(株) 代表取締役)

27歳の時、勤めていた金融ブローカー会社から日本へ赴任。約10年間の日本支社勤務を経て、37歳の時にエフエックス・オンライン・ジャパン(株)を設立。日本で初めての「取引手数料無料」「最低水準のスプレッド」など常識を覆すサービスを展開し、FX ブームの火付け役となる。FX業界を代表する企業のトップとして今後の行方が注目されている金融業界の新たな“キーマン”だ。