Ｇ７共同声明「為替、ファンダメンタルズを反映すべき」

Ｇ７共同声明「為替、ファンダメンタルズを反映すべき」

　都内で9日開いた7カ国（Ｇ７）財務相・中央銀行総裁会議がまとめた共同声明は、為替レートについて「経済ファンダメンタルズを反映すべきとの考え方を再確認した」と述べ、前回昨年10月の会合の声明の表現をほぼ踏襲する内容となった。

　声明は為替相場について「過度の変動や無秩序な動きは経済成長にとって望ましくない」と強調。そのうえで「引き続き為替市場をよく注視し、適切に協力する」として、市場を注視するとともに、過度の変動がある場合には対応を検討することを改めて示唆した。

　人民元相場に関しては「柔軟性を向上させるとの中国の方針を歓迎している」と指摘。一方で、「経常収支黒字が増加し、国内インフレが上昇していることにかんがみ、人民元の実効為替レートのより速いペースでの増加を促す」と強調し、前回とほぼ同じ表現で、人民元相場の上昇を求めた。 (19:02) 2008.2.9 Nikkei Net