ブッシュ大統領ら935回の「うそ」 イラク戦争前に
2008.1.24 11:11
米非政府組織(NGO)「センター・フォー・パブリック・インテグリティー」は23日、ブッシュ大統領と7人の政権高官(当時)が2001年の中枢同時テロ以降の2年間に、イラク戦争への支持を取り付けるため計935回の「うそ」を公言したとの独自集計を発表した。
同NGOはその代表例として、対イラク開戦を翌月に控えた2003年2月、パウエル国務長官(当時)が、イラクの大量破壊兵器開発に関する「機密情報」を国連安全保障理事会に示したことを挙げた。こうした虚偽発言は少なくとも532回の異なる場で行われたとしている。
開戦の大義となった大量破壊兵器はイラクで見つからず、同時テロを実行した国際テロ組織アルカーイダと旧フセイン政権との関係も立証されなかった。虚偽発言の回数は大統領が計260回で最も多かったという。(共同)