2007年11月10日土曜日

「集団自殺」と福沢諭吉

沖縄戦の「集団自殺」で、旧日本軍の命令を否定する元軍人らが、軍関与を指摘した大江健三郎氏の著書『沖縄ノート』などで名誉を傷つけられたとし、同氏と出版元を訴えた裁判がありました.

大江氏は、「(軍の縦の構造の中で)命令はあったと考えていると証言.原告の元隊長が「沖縄ノート」を読まずに提訴したことも明らかになりました.(以上しんぶん赤旗 2007年11月10日)

旧日本軍は、アジア侵略戦争の中でおこなった数々の戦争犯罪を隠してきました.
731部隊の中国人を対象とした人体実験については、撤退にあたりその証拠を徹底的に消滅させました.しかし、そのデータを米軍に売ることによって、戦争犯罪追求をまぬがれ、その流れがミドリ十字により、薬害エイズ、C型肝炎などの薬害を引き起こし、それを時の政府に働きかけ、長年犯罪的な行為を続けていました.

このような例を考えると、その反省なく「軍の強制は、なかった」などという主張は、まじめなものとは考えられません.

犠牲者、国民、歴史に対する日本政府の責任は、大きいと思います.

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