「つぎの世代に、平和と地球環境を残すこと」
これに、だれが反対できるだろうか?
だれも反対することはできない.
しかし、それよりも「お金が大事」と考えれば、そのことを忘れてしまう.
福沢諭吉は、お金の神様として2007年の現在でも、1万円札の肖像になっている.
彼は、下級武士の次男としての将来をあきらめ、「学問で身をたてる」ことにした.
オランダ語を習い、ついで英語を習って、西洋の思想と文化を紹介した.
しかし、植民地主義・帝国主義を取り入れ、日本を戦争の道に進める役割を果たした.
彼は、「時事新報という報道機関」と「慶応義塾という教育機関」を活用して、
天皇制と宗教(靖国神社)を利用したアジア侵略の道を思想的に支えたのである.
彼は、日清戦争と日露戦争を正当化して、太平洋戦争への道を準備した.「天皇は、バカな国民をだます手段」(1882年「帝室論」福沢諭吉全集題5巻271㌻)として、天皇を利用していた.
靖国神社ができたころ、「バカとカタワと宗教は、ちょうどよい組み合わせだ」ともいっている.
(「馬鹿と片輪に宗教、丁度よき取合せならん」(1881年「宗教の説」福沢諭吉全集題20巻232㌻).内村鑑三は「福沢がみずから宗教を信ぜずして宗教を奨励したのは、宗教に対する最大の侮辱」(「宗教の大敵」)と糾弾していますが、諭吉は宗教を国民だましの手段として理解し、権力者たちに利用させていたのです)
彼は、人民を支配する手段を知っていたのだ.
その上で、侵略戦争に協力し、自分のために「金」を保証した.
戦争協力の道をとることで、時の権力から保護され、
利権を得る道を選んだのだ.
彼は、「お金を神様」とすることで、「つぎの世代に、平和と地球環境を残す」ことを投げ捨てた.その信奉者は、いまもまだ力をもっている.
雇い主が石油・軍事産業資本である米国のブッシュ大統領も同じ信奉者である.
位(くらい)が下のそのポチたち、その先輩や後輩たちも、同じ仲間である.
彼らは、歴史のゴミ箱に片足を入れながら、まだ生きている.
しかし、彼らの希望には無関係に歴史は動いて行く...
2007年11月8日木曜日
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