2007年10月22日月曜日

日銀総裁 「日本の先行き、読みにくい」

 読売新聞の記事です. 村上ファンドを通じてシンガポールに自己資金の一部をうつしていたことを国会で証言した日銀総裁は、今後、日本経済に「新しい問題が起きる」 から 「準備せよ」 と警告しました.


福井日銀総裁「日本経済の先行き、読みにくい状況続く」

 【ワシントン=是枝智】日本銀行の福井俊彦総裁は20日夕、IMFCに出席した後に記者会見し、日本経済の先行きについて、「物価安定の下での持 続的成長という我々のシナリオに確信を深めたが、世界的な市場の変動が実体経済に与える影響について大きな不確定要因を残している。引き続き先が読みにく い状況が続くことは間違いない」と述べ、景気認識に自信を示しながらも、金融政策を行っていくうえでは慎重な見極めが必要だとの考えを示した。 そのうえで、「今後市場の中で何も問題が起こらないような経済になるというのは幻想だ。常に先が読みにくい状況の中で、本当に正しい政策をやっていくのが本来の姿だ」と強調した。

 福井総裁はまた、「新しい問題が起きる予見可能性を人々が早く抱くようになり、問題が起こった後のショックの吸収能力も大きくなるという形で、新しいものを作り上げていけるかが課題だ」と述べた。

2007年10月22日1時31分 読売新聞)

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